MUGI-URUSHI · CURE 14 DAYS

SHARDS 06 · SEAM 000 MM

六つに割れた飯碗が、箱で届いた。

破片は六つ、全部使う。

断面に麦漆を置いて継ぐ。

ここから十四日、漆風呂で眠らせる。

継ぎ穂 · 金継ぎ郵送工房 · 漆野市

割れた。
終わりにしない。

割れ・欠け・ひびの器を、本漆と金で食器に戻す、郵送預かりの工房。

SCROLL TO REPAIR

02 · MURO

漆風呂。二五度、八〇パーセントの夜。

漆は乾くのではなく、湿気を吸って固まる。木箱に濡れ布を掛けた漆風呂で、まず十四日。急ぐと漆が縮み、接着が甘くなる。

継いでは眠らせ、塗ってはまた眠らせる。それを繰り返して、ふた月。

MURO 25°C / 80%RH

CURE 00/14 DAYS

漆風呂の木箱に継いだ器を納め、濡れ布で湿度を保っている

つぎ‐ほ【継ぎ穂】

〘名〙

  1. 一、接ぎ木で、台木に差し込む枝。
  2. 二、途切れた話をつなぐ糸口。「話の継ぎ穂」

途切れた器の話に、継ぎ穂を。

03 · KIN-MAKI

押さえて、金を蒔く。

弁柄漆を細く置いた。乾ききる前に、丸粉四号をおよそ〇・〇八グラム。ボタンを押さえている間、金が降る。途中で離しても、蒔いた分は残る。

GOLD #4 MARUFUN · 0.08 G

蒔き上がり

押さえる

0.00 G

01 漆置き02 金蒔き03 払い

未実施

04 · KESHIKI

傷を隠さない。景色と呼ぶ。

直し上がった飯碗の六筋の金線が、斜光を受けて光っている

割れた線は、その器が使われてきた履歴として残る。継ぎ穂はその線を金に変えて、器の景色にする。

使うのは漆と金、麦と土。
合成樹脂は使わない。
だから、食器に戻せる。

手洗いで長く使える。電子レンジと食洗機は不可。

POLISH ×3 · DAY 87/90

05 · PROCESS

直しの手順

一つの器に、およそ九十日。手を動かすのは全体の一割で、残りは漆が固まるのを待つ時間になる。

届いた破片六つを黒い布の上に並べ、割れ方を検分している
STEP 00

検分

破片を並べ、割れ方と欠けの有無を確かめる。

定盤の上で小麦粉と生漆をヘラで練り、麦漆を作っている
STEP 01

麦漆

小麦粉と生漆を練る。昔ながらの、天然の接着。

破片の断面に箆で麦漆を薄く塗り広げている
STEP 02

接着

断面に麦漆を置き、破片を元の位置に継ぐ。

継いだ器を輪ゴムと和紙で固定し、硬化を待っている
STEP 03

固定

輪ゴムと和紙で締め、漆風呂で十四日眠らせる。

面相筆で継ぎ目に弁柄漆の細い線を引いている
STEP 04

下地

錆漆で段差を整え、弁柄漆で細い線を引く。金を受け止める下地になる。

粉筒から金粉が継ぎ目へ降っている
STEP 05

金蒔き

乾ききる前に、粉筒で丸粉四号を蒔く。

瑪瑙棒で金線を磨き、光沢を出している
STEP 06

磨き

生漆で粉を固め、瑪瑙棒で磨く。三度繰り返して艶を出す。

06 · CASES

直しの記録

湯呑の側面を一筋の金線が走っている
CASE 01 · HIBI

湯呑のひび、一筋

形見の湯呑。六二ミリのひびを、金の一筋にした。

6,600円 · 68日

皿の縁の欠けが金の小さな面で埋まっている
CASE 02 · KAKE

皿の縁、欠け二つ

引出物の皿。刻苧(こくそ)で埋め、漆を重ね、金で仕上げた。

11,000円 · 74日

六筋の金線が交わる飯碗を斜光が照らしている
CASE 03 · WARE

飯碗の六つ割れ

この頁の器。継ぎ目二一四ミリに、六筋の金が交わる。

26,400円 · 87日

金額は例示・税込。破片の数と継ぎ目の長さで変わる。

07 · PRICE / FLOW

料金と流れ

SYMPTOMPRICENOTE
ひび5,500円〜一筋の線から
欠け8,800円〜刻苧成形と金仕上げ
割れ13,200円〜破片二つから六つまで

税込・概算。仕上げの金の量と継ぎ目の長さで変わる。写真で概算、現物を見て確定。期間は二〜三ヶ月。

粉々の破片、ガラス、土鍋の直火部分、欠片のない大きな欠損は、写真の段階でお断りすることがある。

REPLY · NEXT BIZ DAY

  1. 器の写真を送るスマホで一〜三枚。割れは破片を並べて一枚に。
  2. 概算見積が届く翌営業日までにメールで返信。
  3. 預かり箱が届く合意後に、緩衝材つきの箱を送付。
  4. 器を送る輸送保険つき。全国どこからでも。
  5. 直って、帰ってくる支払いは返送時にオンラインで。

08 · STUDIO

漆野市の小さな工房

継ぎ穂は、漆野市の郵送預かり型の金継ぎ工房。店舗はなく、全国から箱で器を預かり、直して、返す。

多いのは思い出の器。形見の湯呑、引出物の夫婦茶碗、作家ものの皿。無理な直しは、写真の段階でお断りすることがある。

漆は天然素材のため、ごくまれに肌に合わない方がいる。扱いの注意は、返送時に紙で同封する。

預かり箱に薄紙と緩衝材で器を包んで納めている 漆刷毛や箆、粉筒、金粉の包みが布の上に並んでいる

09 · Q AND A

よくある質問

破片が足りない。
欠けとして、刻苧と漆で成形し、金で仕上げられる場合がある。写真で判断する。
送るのが怖い。
預かり箱と緩衝材で、包み方を紙で指定する。輸送保険つき。
直した器で食事できるか。
できる。使うのは漆と金、麦と土。電子レンジと食洗機は不可。

EPILOGUE

直しを、頼む。

写真を一〜三枚。割れは破片を並べて一枚に収める。翌営業日までに、概算見積をメールで返信する。

未選択

送信で料金は発生しない。見積に合意してから、預かりがはじまる。

受け取りました。

翌営業日までに、概算見積をお返しします。
(これは制作デモのため、実際には送信されていません)

これはL.U.X.Iの制作デモですL.U.X.Iの制作デモ ポートフォリオへ戻る